現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【5気筒ターボのホットハッチ】新型アウディRS3 英国で発売 ダイナミクス大幅向上

ここから本文です

【5気筒ターボのホットハッチ】新型アウディRS3 英国で発売 ダイナミクス大幅向上

掲載 更新 25
【5気筒ターボのホットハッチ】新型アウディRS3 英国で発売 ダイナミクス大幅向上

第3世代のパフォーマンスモデル

text:Felix Page(フェリックス・ペイジ)

【画像】新型アウディRS3【ライバル車5台と写真で比較】 全134枚

translator:Takuya Hayashi(林 汰久也)

アウディは、第3世代となる新型RS3を英国で発売した。11月の納車に向けて現在注文を受け付けており、価格はスポーツバックが5万900ポンド(約780万円)、セダンが5万1900ポンド(約795万円)となっている。

400psの出力を持ち、専用のドリフトモードを設定できる新しいトルク・スプリッターのおかげで先代モデルよりもダイナミクスが向上している。

英国では標準仕様を含め4種類の仕様が用意されている。

ブラックとカーボン仕上げのパーツを装備した「カーボン・ブラック」パッケージは5万5550ポンド(約850万円)初期限定の「ローンチ・エディション」(英国で96台のみ販売)は、多数の追加装備と最高速度の制限緩和(280km/h)を備えて5万6900ポンド(約870万円)から。最上位の「フォアシュプルング」はほぼすべてのオプションを装備して5万8650ポンド(約900万円)からとなっている。

また、アダプティブ・サスペンション、グロスグレー・キャリパー付きセラミックブレーキ、スポーツエグゾースト、最高速度290km/hへの向上など、5000ポンド(約75万円)の「RSダイナミック」パッケージがオプションで設定されている。

先日、アウディは、新型RS3がニュルブルクリンクの「コンパクト」クラスで、ルノー・メガーヌRSトロフィーRを0.25秒上回る7分40秒75のラップタイムを記録したと発表した。

記録を樹立したのは開発ドライバーのフランク・スティップラーで、アダプティブ・サスペンション、セラミック・ブレーキ、セミスリックタイヤを装着したRS3スポーツバックを駆っていた。

定番ながら優秀なパワートレイン

9年連続でインターナショナル・エンジン・オブ・ザ・イヤーを受賞しているアウディの伝統的な2.5Lターボチャージャー付き5気筒エンジンが、今回の新型車にも搭載されている。

兄弟車であるRS Q3と同様に、最高出力400psを7速DCTを介して両軸アクスルに供給する。ハッチバック、セダンともに、停止状態から100km/hまでわずか3.8秒、最高速度280km/hに達し、メルセデスAMGの422psのA45 S 4マチックに匹敵する速さだ。

新型RS3は、先代モデルよりも3kg-m多い51kg-mのトルクを2250~5600rpmで発生させることで、「低回転域からの加速がさらに速くなった」と謳われている。

さらにアウディは、1-2-4-5-3というユニークなシリンダー点火順序がもたらす「比類なきサウンド」を強調している。また、走行モードに応じて回転域の異なるポイントで開く、新しいノイズ・コントロール・フラップをエグゾーストに装備し、オプションのRSスポーツ・エグゾーストを装着することで、エンジン音を「強化」している。

新技術を投入したシャシー

第3世代のRS3では、従来のリアディファレンシャルに代わり、電子制御式多板クラッチで構成されるトルクスプリッターを新たに採用し、リアアクスルへのパワー配分を改善した。

この新技術は、ハードなコーナリング時のアンダーステアを軽減するだけでなく、RSトルク・リアモードでは、必要に応じて最大18kg-mのトルクをリアホイールに送ることで、「制御されたドリフト」を可能にする。

シャシーは、RS3専用のバルブシステム、よりレスポンスの良いショックアブソーバー、より正確なステアリングを実現するためのホイールキャンバーの増加、ドライブトレインとサスペンション・コンポーネントの横方向の動きを監視してトルク出力をより適切に調整するモジュラー・ビークル・ダイナミクス・コントローラー(mVDC)など、先代モデルよりもアップグレードされている。

ブレーキキャリパーを6ピストン化し、前後ともにベンチレーテッド・ドリルド・ディスクを採用。フロントのディスクはセラミック製で、エンジンの性能向上に合わせてチューニングされている。先代モデルよりも大型で安定しており、冷却性能も20%向上しているとのこと。キャリパーはグレー、レッド、ブルー、ブラックの4色から選択できる。

一部の市場では、RS3にセミスリックタイヤを装着し、サーキットでのパフォーマンスを向上させることができる。

攻撃的で大胆なデザイン

RSモデルの伝統に則り、エアインテークの追加、専用のパフォーマンス・ホイール、大型エグゾースト、そしてアグレッシブなスタイリングによってその存在をアピールしている。

特に新型では、RS3と通常のA3との差別化を図るために、フロントエンドに専用デザインを採用した。ブラックのグリルサラウンド(マットまたはグロス)からヘッドライトとつながるように形作られており、ヘッドライトはインナーブラックのマトリクスLEDをオプションで選択できる。サイドスカート、ミラー、リアディフューザー、そしてルーフ(オプション)もブラックで仕上げられている。

フロントホイールアーチの後ろには、ボディサイドに沿って空気を流す新しいアウトレットが設けられている。また、トレッド幅をフロントで33mm、リアで10mm拡大することで、ハンドリングの向上とワイドなスタンスを実現した。

欧州仕様には2つの新色(キャラミグリーンとケモラグレイ)が用意されている。

室内も同様で、A3の基本レイアウトを踏襲しつつ、パフォーマンスをアピールするためにさまざまなデザインが施されている。例えば、インストゥルメントパネルにはカーボンファイバーが使用され、スポーツシートにはブラック、レッド、グリーンのステッチが施されたナッパレザーがオプションで用意されている。

12.3インチのデジタルディスプレイは標準装備で、RS専用のタコメーターやパワー使用量のグラフィックが表示される。メーターは「飛行機の滑走路をイメージ」した「RSランウェイ」デザインとなっている。

また、10.1インチのインフォテインメント・タッチスクリーンには、クーラント、エンジン、トランスミッションのオイル温度、タイヤの空気圧などを表示する「RSモニター」が搭載されている。

こんな記事も読まれています

最強au TOMSのセットアップを真似て勝利掴んだDeloitte TOMS。今までそれができなかったのはなぜか? 転機となったSFでの“気付き”
最強au TOMSのセットアップを真似て勝利掴んだDeloitte TOMS。今までそれができなかったのはなぜか? 転機となったSFでの“気付き”
motorsport.com 日本版
圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート
圏央道の渋滞鬼門「八王子JCT」を避けられる? 中央道へ逃げる“2つのバイパス”とは? 超ショートカット&整備中ルート
乗りものニュース
FIA、F1の予算制限の規定を見直し。産休手当やチームスタッフの福利厚生を制限から除外へ
FIA、F1の予算制限の規定を見直し。産休手当やチームスタッフの福利厚生を制限から除外へ
AUTOSPORT web
運転中に雨で前が見えづらいです。 「フロントガラスの手入れ」はしたほうが良いのでしょうか? 自分でやるコツはあるのでしょうか?
運転中に雨で前が見えづらいです。 「フロントガラスの手入れ」はしたほうが良いのでしょうか? 自分でやるコツはあるのでしょうか?
くるまのニュース
イケメン度高めなロイヤルエンフィールドのミドルクルーザー『スーパーメテオ650』にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
イケメン度高めなロイヤルエンフィールドのミドルクルーザー『スーパーメテオ650』にアクティブバイク女子、指出瑞貴が乗ってみました!!
バイクのニュース
ベクトリクスが新型『I-Cargo』を初公開予定…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024
ベクトリクスが新型『I-Cargo』を初公開予定…BICYCLE-E・MOBILITY CITY EXPO 2024
レスポンス
EV小型トラック用タイヤにスポーツカー向け以上のこだわりが…エコ性能が高まれば、送料だって安くなる!?【Key’s note】
EV小型トラック用タイヤにスポーツカー向け以上のこだわりが…エコ性能が高まれば、送料だって安くなる!?【Key’s note】
Auto Messe Web
「カワサキコーヒーブレイクミーティング in とっとり花回廊」は6月23日開催!事前エントリーで「Kawaガチャ!」を狙おう  
「カワサキコーヒーブレイクミーティング in とっとり花回廊」は6月23日開催!事前エントリーで「Kawaガチャ!」を狙おう  
モーサイ
【首都高情報】首都高速が2024年6月の渋滞予想カレンダーを発表。渋滞は少ないがPAの閉鎖に注意!
【首都高情報】首都高速が2024年6月の渋滞予想カレンダーを発表。渋滞は少ないがPAの閉鎖に注意!
Webモーターマガジン
次世代“小型軽量”F1マシン登場の2026年シーズン、最低重量をクリアするチームはゼロ? ウイリアムズ代表が予想
次世代“小型軽量”F1マシン登場の2026年シーズン、最低重量をクリアするチームはゼロ? ウイリアムズ代表が予想
motorsport.com 日本版
中上貴晶、追い上げる展開のスプリントで16位「リヤのグリップに苦戦」/第7戦イタリアGP
中上貴晶、追い上げる展開のスプリントで16位「リヤのグリップに苦戦」/第7戦イタリアGP
AUTOSPORT web
70年の歴史上初の電動化&全輪駆動!「シボレー・コルベットE-Ray」、歴代最速の加速性能を引っ提げて登場!
70年の歴史上初の電動化&全輪駆動!「シボレー・コルベットE-Ray」、歴代最速の加速性能を引っ提げて登場!
LE VOLANT CARSMEET WEB
「スズキモーターサイクルコレクション2024」6月は高松、仙台で開催!『ハヤブサ』も間近に
「スズキモーターサイクルコレクション2024」6月は高松、仙台で開催!『ハヤブサ』も間近に
レスポンス
スコット・ディクソン、コーション8回の荒れたレースを制して通算58勝目。プルシェール初のトップ10|インディカー:デトロイト
スコット・ディクソン、コーション8回の荒れたレースを制して通算58勝目。プルシェール初のトップ10|インディカー:デトロイト
motorsport.com 日本版
「長く待ちすぎると手遅れになる」周冠宇、2025年に向けあらゆる選択肢を注視。ザウバー/アウディとも話し合い
「長く待ちすぎると手遅れになる」周冠宇、2025年に向けあらゆる選択肢を注視。ザウバー/アウディとも話し合い
AUTOSPORT web
三菱の「ランエボ“クーペ”」!? 斬新ボンネット&流麗ボディ採用の「2ドアスポーツ」に反響も! 次期型エクリプスな「C-RA」が話題に
三菱の「ランエボ“クーペ”」!? 斬新ボンネット&流麗ボディ採用の「2ドアスポーツ」に反響も! 次期型エクリプスな「C-RA」が話題に
くるまのニュース
バイクにも存在する? クルマを預けた際に使える「代車サービス」
バイクにも存在する? クルマを預けた際に使える「代車サービス」
バイクのニュース
PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
PIAAからヘッド&フォグ用LEDバルブ 6000K「超高輝度」シリーズ・5製品が登場
レスポンス

みんなのコメント

25件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

847.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

407.0966.0万円

中古車を検索
RS3(セダン)の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

847.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

407.0966.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村